
「モンテッソーリ教育ってよく耳にするし、なんかよさそうだけど、一体何?」
「取り入れてみたいけれど、どうやってやったらいい?」
と初めての赤ちゃんを前に、よりよく育てたい気持ちはあるけれど、どうしたらいいのかよくわからないママやパパむけて、0歳からできるモンテッソーリ知育とおすすめの知育玩具のお話を、現役保育士が実際の保育園のお子さんたちの様子や孫の様子を見てきたことと照らし合わせながらお伝えします。
モンテッソーリ教育って?知育玩具って?
モンテッソーリ教育とは?
モンテッソーリ教育とは、110年以上前に、イタリアの医師マリア・モンテッソーリ博士により考案された教育法です。
モンテッソーリ教育を、本当に簡単に簡単にいってしまうと、お子さんの発達や自立を促すというもの。
言うなれば、ママやパパもこれまで通ってきた道筋ですが、それを、お子さんの成長のちょうど良い時期に、どういうものが適しているのか?ということを系統立ててくれているので、お子さんの自立や集中力、社会性を育むことを目指しやすくしてくれているというものです。
また「大人が教え込む」という形ではなく、「自分でやりたい」と思って集中して取り組めるようにして「自分で自分を育てる力」を引き出すために考えられているというところが、特徴の一つと言えますね。
モンテッソーリの知育玩具って?
一般的に子どもを楽しませることや遊ばせることを目的としたものをおもちゃと呼んでいますよね?
一方モンテッソーリ教育では、子どもが自ら学び、成長するための道具として捉えられていて教具と呼ばれています。
少し、私たちが思っているおもちゃと教具というものにはニュアンスが違い、教具は成長発達に合わせてお子さんの能力をより引き出すというか、自立心を育てるために考えられている感が強いです。
遊ばせるのが目的ではないんでね。
モンテッソーリ教育で専門的に扱われている、教具はなかなか手が出せないかもしれませんが、長年保育園でお子さんを見ていると、お子さんの発達に合った知育玩具を目にすると、お子さんって自然に手が伸びてくる印象です。
なので今回は、肩意地張らず遊べる知育玩具をご紹介していきますね。
モンテッソーリ知育玩具選ぶときのポイント
お子さんの「やりたい気持ち」を大切にしているモンテッソーリ教育。
どんな知育玩具を選ぼうか迷った時のポイントをいくつかご紹介します。
敏感期に合ったものを選ぶ
モンテッソーリ教育では、子どもがある特定のことに強い興味を示す時期があって、その能力がグンと伸びる時期を「敏感期」と呼んでいます。
その、ちょうど良いタイミングでちょうど良いものが、目の前にあると、お子さんの学ぶ力を、最大限にひきだせるよ、というわけです。
0歳の敏感期は…
言語の敏感期 音の違いの聞き分け、発声する
ママパパのはなしかけ/絵本の読み聞かせ
運動の敏感期 生活に必要な運動能力の獲得
手指を使った活動に繋がる知育玩具
感覚の敏感期 五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の発達
色、形、音、触感など、五感を刺激するような教具
こんな感じの目安で選ぶといいかもしれません。
シンプルでわかりやすいものを選ぶ
複雑な仕掛けや機能が多いおもちゃは、大人にとっては、お得な感じで良いのですが、お子さんにとっては注意を散漫にさせてしまうので不向きなんです…。
なので、見た目がシンプルで、何をするためのものかが一目でわかるものがおすすめです。
天然素材でできているものが安心
赤ちゃんは何でも口に入れてしまいます。
ですので知育玩具の安全性は特に気をつけたいところです。
木や布など、自然素材で作られたものは安心ですね。
また、自然素材は、温かみのある触感や、自然な色合いが特徴です。
お子さんの敏感な五感を刺激し繊細な感覚の発達を促してくれそうです。
0歳からのお勧めモンテッソーリ知育玩具
0歳からの成長は本当に毎日、目を見張るものがありますね。
同じ0歳といっても、生後1ヶ月のこと6ヶ月の子ではできることが大きく違います。
同じ用意するなら息が長く興味を持ってくれるものが理想ですよね。
実際、私の孫の成長も見てきて特に良かったものいくつかご紹介します。
モビール
私の場合、保育士という職業柄画用紙で手作りして孫にプレゼントしてしまいましたが、モビールはおすすめです。
生まれて間もなくは、白黒の認識だそうですが、だんだんはっきりした色も認識できるようになってきます。
モビールのゆったりとした動きは、赤ちゃんの目にも追いつける速さで、手足をパタパタさせて喜んでくれる期間も長かったです。
寝起きでまどろんでいる時も、ポーッとモビールを目で追っていたりして、ママ時間が伸びていた印象もあります。
(数分ではありますけど…^^:)
また、数ヶ月すると、触ってみたいと手を伸ばそうという姿も見られるようになってきました。


ラトル
3〜4ヶ月もしてくると、なんとなく物を握れるようになってきます。
握ってお口の方へ持って行こうとする動きや、パタパタ手足を振ることで(まだまだかってに動いてしまう…感じですね)音を鳴らすみたいな動きも出てきます。
そんな時にラトルはちょうどいい感じです。

ボール
まだ、ボールを握るのは難しくても、この形状なら、指に引っかかるので、赤ちゃんでも持ちやすい。
成長してボール投げ遊びにも使えて息が長く遊べます。

スロープ
コロコロと転がる様子を目で追う遊びは、保育園の子どもたちも大好きです。
意識して自分でボールや車をスタート地点に置く動作ができるようになっても遊べるので、これも息の長く遊べる知育玩具ですね。



まとめ
モンテッソーリ教育は、学ぶととても面白いです。
子どもの成長って、遊んでいるように見えてもその中でちゃんと順序立てて学んでいるんだ!ということがわかるからです。
まずはできることから、取り入れてみてはいかがでしょう?
- ママパパのがたくさんはなしかけてあげることを足がかりに、絵本の読み聞かせなどして音の聞き分けや発語を促す
- 手指を使えるような知育玩具を使って、ママパパと一緒に遊ぶことを楽しんでみる
- 色、形、音、触感などを刺激するような知育玩具で、視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚などの五感を使わせてみる
なんでも、どんどん吸収して成長していくお子さんの、日々の変化はとっても興味深いです。
だけど、そうはいっても、小さい赤ちゃんのうちは、会話が成立しないので、ちょっと悶々としてしまう時もあるかもしれません。
だけど赤ちゃんなりに、ちゃ〜んと反応して吸収して、ママパパとのやりとりを楽しんでいるはずです。
「どれが正解?」とあまり固く考えずに、赤ちゃんとママパパの楽しい時間を過ごすことを一番に考えてみてくださいね♪
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